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それでも町は廻っている (5) (ヤングキングコミックス) コミック – 2008/12/26

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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 少年画報社 (2008/12/26)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2008/12/26
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • コミック ‏ : ‎ 205ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4785930861
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4785930868
  • カスタマーレビュー:
    4.8 5つ星のうち4.8 424個の評価

著者について

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石黒 正数
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上位レビュー、対象国: 日本

2019年3月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
何回読み返しても面白い。日常が懐かしい
2008年12月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本第五巻は、非常にミステリーに傾倒していて、一冊全部が謎謎謎の連続です。
しかも、その謎には、間接的または直接的に答えが提示されるのですが、それぞれ、意外性が強くて、面白いです。

そのため、物語が、緻密にプロットされ、練り上げられています。
随所でギャグが炸裂しますが、ある時はファンタジックで、ある時は現実的、ある時は非現実的です。
この内容に、視覚的イメージが伴わなければ、作品としては成立しにくく、小説よりも、漫画向きだと言えます。

漫画という表現手段の特質が、最大限に生かされた、優れた作品だと言えます。
それにしても、主人公歩鳥もミステリーファンで、探偵志望ですが、おそらく著者御自身も、相当お好きなんですね!

ミステリーが!!
16人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年5月26日に日本でレビュー済み
探偵志望の女子高生を主人公にした、ミステリー調のコメディ漫画です。起承転結が明確なので、間口が広く読みやすいと思います。全16巻を読み終えてのレビューになりますが、前半は細かいギャグが多く、後半は1話を通して大きな謎を解いていくといったスタイルに移行していきます。物語として最初から最後まで計算されているため、予定調和を好む方に特にお勧めな気がします。

良い点は、話作りが非常に丁寧で、安定感があるところです。著者のミステリー好きがいかんなく発揮されており、話ごとに謎が用意され、それが解決されて終わります。人が死ぬようなネタでなくてもミステリーは成立するという、お話作りの教科書的な見方もできそうです。基本的には徒歩で行ける範囲の人間関係をモチーフにすることが多いですが、時にはSFになったりと、自由な発想も埋め込まれています。いずれも破たんしないで両立しているところが、この世界観の重層さを表しています。
絵も見やすく、きれいです。後半に行くほど、無駄を排した丸みのあるデフォルメされた絵柄になっていきます。

留意点としては、謎解きミステリー的な話作りが多いので、たまに途中でオチに気付いてしまうことがあり、そういう話は純粋に楽しめなくなってしまう点です。個人的には、先入観を利用したショートショート的なネタが多いように思います。前半はギャグが散りばめられており、オチに至る過程も楽しめますが、後半は1話全体を通したネタ作りが多くなるので、オチに気付かない方が幸せです。たまにオチに至っても「?」となる話があるのはご愛敬でしょうか。

第5巻は、紺先輩の魅力が爆発しています。恥ずかしがっている先輩は鉄板ですね。また、学校の怪談は本作でも繰り返し使われるモチーフの一つですが、その中でも強烈なオチになっています。少しネタバレですが、最終巻に繋がる伏線もこの巻で張られていますね。

個人的には、キャラクターを使い捨てにしない、温かく愛のある作風が大好きです。凝った物語を漫画で表現できる作家は限られており、その点で著者は傑出していると思います。
2017年3月30日に日本でレビュー済み
学校の謎的なものはどの学校にも何かしらある気がする。
小学校に出るというメッシー、はたして…?
用務員さんが不気味…悪い人ではないんだろうけど。
2011年1月29日に日本でレビュー済み
表向きは、嵐山歩鳥の日常生活を描いたギャグマンガだが、日常生活の範囲内という制約を守りつつ、
緻密に計算されたミステリー&(藤子・F・不二雄チックな)SFを見事に共存させており、
伏線やメタファーが沢山埋められているにもかかわらず、それをしっかり無駄にせず回収している
ところがこの作品の凄いところ。その細かさには思わず脱帽してしまう。その考え方は、
第39話(夢現小説)での亀井堂静の「歩鳥は毎日楽しいか?(中略)それを言葉にしていくのが小説なんだよ。
突飛な事書こうとしてもだめなんだよ。」という発言に凝縮されている。

第36話(卒業式)は、歩鳥が数年ぶりに卒業した小学校を再訪したことにより、卒業とは物理的、
心理的両方の意味において、自分自身の世界が広がる一つのきっかけであることを認識するお話。
小学生の頃は、自宅・町内・学校が自分の世界のすべてだったのが、中学、高校、大学、社会人と
ステップを踏むたびに、自分の行動範囲が海外にまで広がったり、自分自身で何かを決めることが
出来る範囲が広がっていくさまを、嬉しさ半分、不安半分に感じていたことを思い出しました
(言うまでも無く、尾崎豊は『卒業』で、自身の世界が限定的である状況を「支配」と定義していますね。)。
そして本編では第42話(学校迷宮案内)への伏線が張られています。

第38話(俺たちは機械じゃねぇ)では、英国在住の紺双葉の両親が登場。今すぐという訳ではないが、
日本に残るか、英国に渡るかの決断を迫られるフラグが立ったようですので、今後の展開が気になるところ。
個人的な経験から言えば、なるべく早く決めないと家族としてのビザの発給が難しくなりますし。

第39話(夢現小説)では、幼少時の歩鳥の人格形成に影響を与えた近所の古物商のおねえさん、
亀井堂静が門石梅和というペンネーム(亀井堂静のアナグラム) で小説家として成功し、
その事実を隠した上で発売前の自著(異形回帰)を歩鳥に貸してみたり、金回りが良くなって購入した
三菱i(アイ)の助手席に乗せたり、うなぎを奢ったりするといったヒントを与えておいた上で、
いつ事実に気付くかを楽しむお話。この話をきっかけに、新しい展開がありそうです。

歩鳥の弟、猛がメインの第42話(学校迷宮案内)は、課題の壁新聞作成を通じ、一つ一つの出来事や証言を精査し、
それを積み重ねる事によって小学校の中庭の謎と噂の真相に近づくプロセスを丁寧に描いた読み応えのある作品。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年12月27日に日本でレビュー済み
今回の個人的なお気に入りは
第42話「学校迷宮案内」です

小学校の観察池に生息する噂のUMA
を巡るミステリタッチの話でした

36話が伏線になっいる

また、このエピソードが
エビちゃんが歩鳥の弟に惚れる
発端になっています
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年12月20日に日本でレビュー済み
 紺先輩可愛い、正にミステリー

 紺先輩がこんなにキャラが立ってくるとは思いもよらず、胸の小さ――ゲフンゲフン、慎ましやかなキレイ系の女性とばかり思っていましたのに……。両親との同居に迷っていること、クラスでの孤立、歩鳥にいかに救われているか――。台風の時の話は感動と同時にでも、大いに笑わせてももらいました。
 今巻ではしかし、推理もの――ミステリーの話がやはり強烈な印象を残しますよね。その強烈なオチも含め、本当に楽しんで読めました。冒頭の雪女っぽい話もそうですが、こういう系の話がさらっと紛れ込んできて、でもそれを当然としてしまう雰囲気がこの作品にはあります。6巻も楽しみです。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年12月26日に日本でレビュー済み
通称″それ町″待望の第五巻。今回、完成度が高いなぁとしみじみ思いました。
巻を重ねるごとにレベルアップしてる感があります。

今巻はミステリー的なイメージを受ける話が多くあります。さすがは探偵脳を持つ作者さま。
キャラ立ちしてきたおかげか掛け合いが絶妙で読んでて飽きません。歩鳥一家と紺先輩がメインの話が主で、タッツンや真田があまり出てこなかったのは残念な気も。しかし歩鳥の魅力がにじみ出てきている1冊でかなり楽しめました。

この作品のどこがお勧め?と聞かれると答えにくい。でもお勧めの漫画は?と聞かれると″それ町″と答えるのは容易なんです。そんな漫画です。
42人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート